目に見えない生きにくさを想像できる大人が増えて欲しい
千葉大の教育学部の学生さんたちに非常勤講師をしてる堀江敦子さんに声をかけられ、
「自分らしく生きる」というテーマの授業のゲスト講師として、登壇させてもらいました。
僕が自分らしく生きられるようになったのは、さまざまな要素があるけど、紛れもなく、去年のカミングアウトが大きい要因になっています。
人に嘘をつかない生き方をしていきたい。
そして、この世の中が、周りの目を気にして、自分を偽るような想いをする人が少なくなって欲しい。
心の底から信頼している人には、自分のことをさらけ出せるようになって欲しい。
何より、僕の友人が、誰かに言いたくても言えないようなことを抱えているならば、そんなもの、さっさと、さらけ出せる人には出せるようになって欲しい。
カミングアウトされることって、あなたが大切な人だから、
信頼における人だから、されることだって思うんです。
なんて言葉をかけたらいいのかわからない時は、
「言ってくれてありがとう」って、素直にその気持ちに感謝したらいいんじゃないかなって思います。
そのことを「受け入れる」ことが仮にできなかったとしても
「受け止める」ってことは、誰しもができるんじゃないでしょうか。
この先の長い人生で、
担当になった児童や生徒たちが
会社の部下が
自分の友だちや、自分の子どもが、
いつ、どこで、何かの生きにくさを抱えることになるかもしれない(なっているかもしれない)
そんな時に「私はあなたの味方だよ」っていうスタンツを示してくれることって、
仮に、カミングアウトされなくても、そんな人がいるってことがわかるだけで、楽になる人もいるんじゃないかなーと思っています。
「彼女いるの?」彼氏いるの?」じゃなくて、「付き合ってる人いるの?」
「結婚してるの?」じゃなくて、「パートナーとかいるの?」
結婚したら、誰しもが子どもを作りたい(作れる)わけじゃないし、
結婚してないからって、一人で生きていくって決めたわけじゃないし。
アンケートの性別欄で、「男か女か」しか選べないことで、友だちは傷ついてるかもしれないし、
「外人ってマナーないよね」って一言で、悲しんでる、実はクォーターの友人もいるかもしれない。
自分の勝手な先入観で、誰かの「自分らしく生きる」というのを奪ってるかもしれない。って、想像できるような大人になりたい、って思っているし、そんな大人が増えて欲しいと思っています。
そんなメッセージを込めて、登壇させてもらいました。
貴重な機会を作ってくれたことに感謝です!
これからも機会があれば、メッセージを発信していければ、と思っています。